21世紀の巨大クルマサークル構想
(背景は91年当時、車楽人フェスティバルのオープニング前の幕張メッセイベントホール)



(2000年執筆 2007年加筆)

インターネットコミュニティ



「インターネットの普及がコンセプトの発想自体を変えてしまうのである」と書いたが、どういうことなのか。
イベント開催の大きな意義として挙げられるのが、固有の情報集約なのだ。欲しい分野の情報を、見て、聞いて、触れて、感じることが出来る。
ところがどうだろう。触れること(情報のみならず人との触れあいも含めて)を除けば、PCの前に座ってキーボードをたたくだけで即座に欲しい情報が手に入るようになってきた。インターネットの爆発的な普及である。
私自身の日常的感覚で説明しよう。商業出版物の執筆というのは、好き勝手な事を思い付くままに書けることを理想とする私の本分に反し、正確な情報を伝える事から細かな表現方法に至るまで面倒な事が多い。執筆だけならまだ気楽だが、ヘタに編集などに関わってしまうと面倒なことは倍増する。
社内に資料の常備が必要となり、手元にない資料を求めて図書館通いをすることが日常的になる。ところが今は最初にインターネットの検索から。欲しい情報をひと通りチェックし、満足できる情報が手に入らなければ図書館に出かける。その機会は以前の半分になった。
ちなみに片手間に毛の生えた程度の当HPでも、サーキット走行を趣味とする全国数万人のドライバー個人名を瞬時に検索できてしまうのだ。


遊「クルマで楽しむ」
夢「クルマに楽しさを求める」
彩「クルマを楽しむ」
心「クルマが楽しめる」


車楽人アソシエーションが12年前に作った4つのクルマ文化のコンセプトキーワード。果たしてこれらをインターネットで手に入れることが出来るのか。21世紀の巨大クルマサークル構想のスタートラインはここからはじまる。あらためて具体例で考えてみよう。

ドライブを楽しむことやモータースポーツドライビングにチャレンジするなど
高級なスポーツカーなど、憧れのクルマを手に入れたり、また手に入れることを目標に頑張るなど
カーオーディオを取り付けたり、洗車して気持ちよくクルマに乗ることなど
自動車雑誌から様々な知識を身につけたり、仲間とカークラブを作るなど

情報については上記の全てがインターネットでクリアだろう。不足するのは人の具体的な行動。上記から具体例を拾えば以下のようになる。
「ハンドルを握ってドライブを楽しむ」
「サーキットにスポーツドライビングを楽しみに出かける」
「カーショップにカーオーディオを買いに出かける」
「コイン洗車場やガソリンスタンドに洗車に出かける」
「カークラブでオフミを実施する」
さて賢明な方は既に気付かれたかもしれない。21世紀の巨大クルマサークル構想は既に具体的なスタートをしている。必要な常勤スタッフは12年前の5名から僅かに2名となり、プランナーやアドバイザーの数は底知れず。さて何を意味しているのか?

HPはイベントブースそのもの

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