21世紀の巨大クルマサークル構想



(2000年執筆 2007年加筆)

HPはイベントブースそのもの



私が雑誌原稿を出版社に送信する手段をパソコン通信からeメールへと切り替えたのは僅か3年前のこと。ネットサーフィンに手を染めたのも1年半前の事に過ぎない。正直なところ、ネットをメディアとして認識するには時間が必要だった。レイテックウェブを立ち上げてからもネットを理解出来ていなかったというのが本当のところで、雑誌の販促程度に考えていたのだった。にもかかわらず今ではHPをメディアとして捉えることは当然、さらにはイベントブースのように考えているのである。この変わり身の早さもネットの成せる技なのだろう。本題に入ろう。
イベント会場でお気に入りのブースを探すこと、ネットでお気に入りのHPを検索することは、同じような行動だ。前回書いたように、ネットの場合には、直接触れることが出来ないだけなのである。今後、車楽人フェスティバルのようなイベントを開催する機会に恵まれるのなら、触れる部分や人の具体的行動をサポート・プロデュースすればよいことになる。では、ブースに相当するようなHPとは?
これは意外に難しい。それぞれにテーマ・ターゲットをもってイベントに出展しているブースとは違って、HPは全くカタにハマらないからだ。常日頃からクルマに関わるHPには出来る限り目を通して研究しているが、完全な商目的からきわめてプライベートなHPまでコンテンツは様々で、それらのベースコンセプトを統一し、あたかもイベント会場のようなHPモールを形成することは難しい。またそれぞれのHPの独自性を重視しなければ、万人が発信者たるHPの意味が希薄になってしまうからだ。
イベントブースでは当たり前の演出や装飾などの情報発進の手法をHPに置き換えてみようとしても、デザインや仕掛けに工夫を凝らしたリンクサイトを作るとか検索サイトを作り「ネット上にイベント会場並のコミュニティゾーンが出来上がりました」というのでは芸が無さ過ぎて、巨大クルマサークル構想などと大袈裟な事は言えなくなってしまう。
遊「クルマで楽しむ」夢「クルマに楽しさを求める」彩「クルマを楽しむ」心「クルマが楽しめる」のベースコンセプトと様々なHPから日々発進される情報を融合させ、21世紀の新しいクルマ文化を社会に浸透させる方法、巨大クルマサークルを実現させる方法の模索ははじまっている。ネット上に無限大に存在するであろうプランナー・アドバイザー諸氏へのアプローチは始まったばかり。まもなく私はあなたに協力を求めるかもしれない。レールの上を走っていただきたいのではなく、一緒にレールを敷設していただきたいのである。

わかりやすい話題から

INDEXコラム

車楽人トップページ