2001年7月27日発言/9月22日改訂
番外編
ドラキンから皆さんに提案!
参加者と協力者を広く求めます
サーキットでスポーツしてる皆さん頑張ってますか? 長年サーキットに関わる仕事(ドライバー、雑誌編集者、ドライビングアドバイザー、イベントプロモーター、メンテナンスガレージオーナーなど)に携わってきましたが「現状のままではイケないなぁ〜」と思う事が多々あります。その中で最も危惧しているのがサーキット走行会におけるクラッシュの増加です。サーキット人口が増えれば、それに伴ってクラッシュする方が増えるのは仕方ないのかもしれませんが、サーキットスポーツの文化的発展を願うドラキンとしましては、サーキットを走る方すべてにクラッシュしない、交通事故を起こさないドライバーになっていただきたいと願っているのです。 やや辛口な部分もあるかと思いますが御容赦をお願いします。誰からも速いと認められているドライバーがいるとしましょう。その方がコントロールミスでクラッシュしてしまいました。クラッシュの理由には色々あると思いますが、私は最近思います。クルマの性能、とくにタイヤの性能が上がった事で、ドライバーのレベルがついていけない例というのが多いのではないでしょうか? とくにグリップ派の方々でラップタイムを追求するあまりに、基礎テクニックを飛び越して高性能なクルマやタイヤに行き着いてしまうのです。もう少し基礎ドライビング、特にエマジェンシーコントロールのレベルを上げてゆく必要があると思います。 走行会を走る多くの方々はストリートカーでサーキットドライブしてますから、いちばん避けたいのはクラッシュで愛車を壊して再起不能のままサーキットを去ってしまう事。ラップタイムランキングを編集している立場からの発言だけに反論もあるかと思いますが、ラップタイムはあくまでも目安ですから、それぞれのドライバー自身が基準であって欲しいのです。
そんな方々の指標としてラップタイムランキングがあるのですが、クルマ本体、仕様、走行日、環境、ドライバー経験などなど・・・同じ土俵でクルマやドライバーの優劣を決めるのは極めて難しい事なのです。あくまでも目安でしかありません。 誰からも明確にドライビングのレベルを判定できるシステムを作りたくて、昨年ドライバー検定という制度をスタートさせました。ラップタイムやドリコンのようにドライバー自身が判定結果に疑問の残るレベル判定でないもの、ドライビングのトータルな巧さを目指してもらう指標です。ところが「客観評価による検定の信頼性に疑問」という、ドリコンに似た壁に当たりました。検定内容や検定員のパブリック化に失敗したというのが実態でした。特別にドライバーの優劣判定を必要としない方であれば無関係なことですが、よく比較されるゴルフには明確にスコアというものが存在しますから、走行会以上競技会未満のモータースポーツであるタイムアタックにもスコアのような明確な基準が欲しいと思いませんか? スリックカートやインドアカート、場合によってはバーチャルゲームのグランツーリスモの延長線みたいですけど、実は全く違います。遊びの要素を持ちながらも、実はドライバーには厳しいものです。思いもよらない方が素晴らしいテクニシャンである事に気付くかもしれないし、速いと思われていた方々が実は人並みだった、なんて事も起こるでしょう。公認レースでも、草レースでも、タイムアタックでもライバルの上に立ち、多くの方から認められることには費用も時間もかかります。また本当に速くなっても「お金ある者勝ち」と思われがちなのがサーキットの世界です。趣味として自分のクルマで腕を磨いている方々にとって、ひとつの目標となれる制度が出来れば、明確な目標や結果になります。つまりゴルフのスコアにあたる、ドライバーの基準作りを考えたいのです。まず何でも試みてみなければ結果は出せませんから、まずは出来る事から始めたいと思っています。最初は私の所属するモータースポーツクラブの10名足らずの協力者から8月17日を第1回としてドライバーズランキングがスタートしたのですが、ランカーが100名を超える頃には何か結論が出せると思います。 私はプロドライバーの看板を背負って、色々な仕事をいただいてますが、素人でもプロを上回るテクニックを持つ方、プロなのに・・な方、全国に点在する様々なドライバーとおつき合いしてきました。才能を開花していない方、認められていない方は数多くいます。また速いドライバー、巧いドライバーの事を勘違いしている方々も多いのです。最初は関東地域でしか実施できませんが、各地に協力を求めて行くつもりです。私だけでは足りませんから、色々なプロドライバーやベテランドライバーの協力も要請します。 誰でも負けるのは悔しいですから、負けたら努力するでしょう。言い訳に終始するとしたら、その方は所詮そのレベルです。言い訳のできないランキングを作れば、とても気持ちよくないですか? もちろんクルマに順応性のある人、不器用で慣れ難い人、また同じコースの走行経験の差がある方もいて、タイム差は腕の差ではないという意見もあるでしょう。しかし短時間でクルマに順応する能力、コースを見切る能力、壊さないで速く走る能力など、全てプロドライバーには求められるものです。今回のプランによるランキングには、それら必要要素が凝縮されていると、ドラキンは思っているのです。いかがでしょうか? 詳しいことはすでにアップしてますのでこちらを参照にしてください。 何か不明な点がありましたら、是非掲示板またはメールにて質問してください。サーキットとは別の観点でドライビングテクニックを競うフィギアドライビングランキングも年内にスタートする準備をしています。 |